外装の確認
- タイヤ
- 空気圧(メーカー指定の適正値を確認)
- 摩耗や亀裂、異常な磨耗の有無
- ホイールナットの緩み
- ライト類
- ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプ、バックランプの点灯確認
- レンズの汚れや破損
- ガラスとワイパー
- フロントガラスのヒビや割れ
- ワイパーのゴムの劣化、ウォッシャー液の残量
- 車体の損傷
- 車両の外装に傷や凹みがないか
- ミラーの取り付け状態と汚れ
内装とエンジン
- メーター類
- 燃料計、油圧計、タコメーター、温度計の正常な動作
- ブレーキ
- フットブレーキとパーキングブレーキの効き具合
- 異音やペダルの沈み込みがないか
- ハンドル・クラッチ
- ハンドルの遊びや異常振動
- クラッチのスムーズな動作
- エンジン音
- 始動時の異音や振動がないか
- その他の液体
- エンジンオイル、ブレーキ液、冷却水の残量や漏れ
2. 定期点検で気を付ける点
法律や運送業者のルールに基づいて定期的に行う詳細な点検です。専門の整備士による点検が必要な場合もあります。
エンジンと駆動系
- エンジンオイル
- 定期的な交換とフィルターの清掃・交換
- ベルト類
- ファンベルトやタイミングベルトの緩みや損傷
- バッテリー
- 電圧、端子の腐食や緩み
- 冷却装置
- ラジエーターの冷却水漏れや目詰まり
- サーモスタットの作動確認
ブレーキ系
- ブレーキパッド・ディスク
- パッドの厚みやディスクの磨耗具合
- ブレーキオイル
- 液量と汚れ、交換時期の確認
- エアブレーキ(大型車両の場合)
- 空気圧の異常や漏れの確認
足回り
- サスペンション
- ダンパーやスプリングの異常(油漏れや損傷)
- ホイールアライメント
- 車両の直進性やタイヤの片減りの確認
- シャーシの錆びや腐食
排気ガス・環境対応
- 排気ガスの異常(黒煙や白煙)
- 排ガス規制に対応しているか(NOx・PM基準)
- マフラーの破損や排気漏れ
車両積載装置(トラックの場合)
- 荷台
- 荷台の損傷や汚れ、荷物固定具の点検
- リフト・ゲート
- 油圧や電動装置の動作確認
3. 点検記録の管理
- 点検記録簿の保存
- 運輸省や国土交通省が定める記録簿を適切に記入・保存する。
- 交換履歴
- 消耗部品やオイル交換の履歴を記録し、次回交換時期を把握する。
4. 法的・安全基準の遵守
- 車検
- 必要な車両は車検を期限内に受ける。
- 運行前点呼
- 運行管理者がドライバーと共に運行前点呼を実施し、車両と健康状態を確認。
- デジタコやドラレコの確認
- デジタルタコグラフやドライブレコーダーが正常に動作しているか。
5. 予防整備の意識
- 不具合を早期発見
- 小さな異常でも放置せず早めに対応。
- 教育と意識向上
- ドライバーに対して点検方法や安全運行の重要性を定期的に教育。
まとめ
日常点検と定期点検を適切に行うことが、安全運行とコスト削減の鍵です。特に、トラブルの予兆を見逃さず、整備を怠らないことが事故防止や業務の効率化に直結します。また、法律や業界の基準に沿った点検を徹底することで、会社としての信頼性も向上します。
TRUSTARでは車両点検機能も装備。点検帳票のデータ化・ペーパーレス化も図れます。